2019.09.13
<開発便り>機体調整について
- ■2019/09/13 19:30
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パイロットの皆さまこんにちは。そしてお久しぶりです。
ユニット&アクション関連を担当している太田です。今回は「機体調整」についてのお話しとなります。
- ■はじめに
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すでにインフォメーションで告知しましたが、2019年9月末に機体調整を予定しております。
こちらには「戦績集計データが他の機体群よりも突出している機体」の
下方修正も含まれており、現在は最終調整を行っています。今回はその実施に先立った説明をさせて頂きます。
- ■現状の問題について
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現在、戦績集計データを比較していると、
想定以上のチーム勝率になっている機体が一部存在しています。これによって、機体間のパワーバランスが偏ることで戦闘の面白さが損なわれ、
「機体の選択肢が狭まる」などの弊害が発生しています。 - ■対応について
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パラメーターの調整は、「チーム勝率が低い機体の上方修正」を基本方針としております。
※詳細は過去の開発便りをご参照ください(詳細URL)これまでその方針に則った調整によって、
対象機体の勝率や戦績を高めることはできていました。しかし一部の「勝率が想定以上の機体」の勝率や戦績への影響度は少なく、
機体の「上方修正」だけではなく「下方修正」も考慮していかなければ、
ゲーム全体のバランスを維持するのは困難であると判断いたしました。今回の修正対象は下記となります。
- ■修正対象
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<下方修正> ◎スキル:能力UP「EXAM」Lv1 ◎スキル:能力UP「EXAM」Lv2 ◎ブルーディスティニー2号機 ◎ブルーディスティニー3号機 ◎ゲム・カモフ ◎ヒルドルブ ◎ガンナーガンダム ◎アクト・ザク ※9月12日に先行調整済み。 ◎イフリート(DS) ※9月12日に先行調整済み。 ◎陸戦型ガンダム[WR装備] ※9月12日に先行調整済み。 -
<上方修正> ◎スキル:能力UP「HADES」 ◎イフリート改 ※EXAM Lv1の下方修正の影響を受けるため、あわせて上方修正。 ◎ブルーディスティニー1号機 ※EXAM Lv1の下方修正の影響を受けるため、あわせて上方修正。 ◎ペイルライダー[陸戦重装備仕様] ※HADESの上方修正によるもの。 ◎ペイルライダー[空間戦仕様] ※HADESの上方修正によるもの。 ◎陸戦強襲型ガンタンク ※一部ヒルドルブの下方修正の影響を受けるため、あわせて上方修正。 ◎ガンダム ◎ガンキャノン ◎ガンキャノンⅡ ◎ジム・スナイパーⅡ ◎スレイヴ・レイス ◎ジム・ストライカー ◎ゲルググ ◎先行量産型ゲルググ ◎ドム・キャノン[複砲仕様] ◎アクト・ザク[指揮官仕様] ※9月12日に先行調整済み。 -
※詳細は後日改めてご説明します。
※戦闘バランスの安定化を図ることが主な目的となりますが、併せて各種調整も実施します。
※こちらの機体だけでなく、9月下旬以降も全ての機体を集計データを元に引き続き調整を行います。 - ■調整時期について
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調整実施のタイミングは9月下旬頃を予定しています。
- ■9月12日の調整について補足
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2019年9月16日より行われるランクマッチの実施に合わせ、
ランクマッチへ参加できる「コスト350」の一部機体を「先行調整」という形で調整いたしました。開催4日前の調整となってしまい、申し訳御座いませんでした。
「一部の機体のみが猛威を振るう」「似たような機体編成ばかり」となることは、
今後のバトオペ2にとってベストな環境ではないため、ご理解いただけると幸いです。調整内容については、同コスト帯において納得感のある強さに落ち着かせつつ、
機体の操作感覚や強みを残すような修正といたしました。この調整内容について補足いたします。
※調整内容の詳細は過去のインフォメーションをご参照ください(詳細URL)
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- ・イフリート(DS) … 機体HPと格闘性能の低下
- 高い戦績を誇る要因として、ショットガンやヒート・ランサー、
スモーク・ディスチャージャー、スキル「攻撃姿勢制御」等、
機体カテゴリに左右されずに戦闘可能な性能を保有していることです。 - 強力な武装やスキルを所有していますが、この兵装類と操作感を特徴としているため
これには手をつけず機体HPと攻撃性能を下げることで調整としました。
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- ・陸戦型ガンダム[WR装備] … 武装性能(180mmキャノン)の威力を低下
- 本機体の強さの主な要因は「180mmキャノン」の性能となります。
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特に目を引く性能は威力となります。
標準的な支援機、例えば副兵装にキャノン砲を持つ機体は、
「キャノン砲→メイン武装」等の異なる武装の連携で、大きなダメージを与えています。しかし本機体は「180mmキャノン」単体で平均値以上のダメージを与えていました。
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もともと本機体は「180mmキャノン」以外の有効なダメージソースを持たないため、
「威力、弾速、リロード時間等」に同コスト帯の機体より高い性能を与えていましたが、
使い勝手が良いこともあり、想定以上の戦果をあげておりました。 -
調整する際に「180mmキャノン」の威力、もしくは使い勝手の低下を検討しました。
しかしキャノン砲による攻撃後から繋がる武装が少ない(手数が少ない)こともあり、
「キャノン砲のリロード速度を生かし、高頻度で砲撃できる機体」という特徴を残し、
威力を下げることで対応としました。
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- ・アクト・ザク … 機体HPと武装性能(アクト・ザク用ビーム・ライフル)を低下
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本機体は高い機動性と、移動しながら単発で「よろけ」がとれる
「アクト・ザク用ビーム・ライフル」が強さの要因であり特徴でもあります。そのため、特徴を残しつつ機体HPとビーム・ライフルの使い勝手を調整。
回避性能という強みを残した、ややピーキーな機体としました。
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- ・アクト・ザク[指揮官仕様]
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本機体の戦績集計データのチーム勝率は約50%、かつ各種スコアも想定通りの数値となっています。
しかしアクト・ザクと共通武装である「アクト・ザク用ビーム・ライフル」の
下方修正の影響を受けるため、あわせて上方修正しました。チーム勝率は問題ない状態でしたが、ビーム・ライフルの性能低下により、
攻撃の起点を作れるチャンスが少なからず低下すること、
与ダメージが同コスト帯の強襲機の平均値よりやや低かったため、
「ヒート・ホークx2」の威力を上昇することで調整としました。
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以上、補足とさせていただきます。
- ■総括
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繰り返しとなりますが、今後の調整方針も、
基本スタンスは「上方修正によるバランス調整」であることに変わりはありません。しかし、今回のように、
・「勝率が低い機体」を上方修正することで、該当機体の勝率が改善できたとしても、
間接的に影響を与えたかった「勝率が想定以上の機体」の勝率や戦績に影響が少なかった場合
(一定数以上の「勝率が低い機体」を上方修正した後に判断します)・「想定以上の強さを持つ機体」に合わせた上方修正を繰り返した際、
機体性能のインフレとゲームバランスの崩壊へ繋がる恐れがあると判断した場合においては、それまで遊んでいた方々に対して心苦しい思いではございますが、
下方修正を行う判断をさせていただきます。 -
我々の目標は、「どのコスト帯でも自分が好きな機体で気兼ねく出撃でき」、
「バラエティに富んだ機体編成で遊べる環境とする」ことです。「機体に個性を持たせながらゲームバランスを成り立たせる」ことは
難易度の高い問題ではありますが、それでもその誤差を埋めるべく、
今後も改善に努めたいと考えております。以上となります。
引き続きバトオペ2をよろしくお願いいたします。(開発・太田)